こんにちは、ねこやまです。
わたしは以前、貨幣状湿疹に悩んでいました。
アトピー、ニキビ、汗もなど、世の中には、いろいろな肌トラブルがあります。その一方で、肌トラブルの原因がはっきり分からない!というケースも多いのではないでしょうか。
貨幣状湿疹も原因がはっきりとは分からないと言われています。
「どうして私だけ?」
「違いは何なの?」
ついつい、そんなふうに思ってしまいますよね。
今回は、肌トラブルと関係しているのではないかと思っている「油のとり方」についてご紹介します。
貨幣状湿疹についての記事はこちらがおすすめです!
「食べること」に潜む落とし穴!?
わたしが、肌トラブルと深く関わっていると思うのは「油のとり方」です。
「食べること」は人間の3大欲求(食欲、睡眠欲、性欲)と言われています。生きていくためには、必ず何かを食べなければいけませんよね。
あなたも、毎日何かを食べているはず。
ですが…現代では、いろいろな加工食品であふれています。コンビニやファストフード店など、自分で料理をしなくても、食べ物を手に入れる事もできます。
時間も節約できますし、それ自体はとてもいいことだと思います。でも、加工食品には、油がたくさん使われていることが多いのです。
知らないうちに「アルモノ」を食べ過ぎている
- 外食
- ファストフード
- お惣菜
- 菓子パン
- スナック菓子
これらの「加工食品」は、とても便利で、毎日のように利用している人もいると思います。忙しい時でも、すぐに食べることができますよね。
ところがですね…
上記のような「加工食品」には「油」が多く含まれています。
3人に1人は「油」のとり過ぎ
平成28年度の国民健康・栄養調査によると、日本人の男性の約30%、女性の約40%が脂質をとりすぎています。また、脂質の質にも気をつける必要があります。
出典 農林水産省
3人に1人は「油のとり過ぎ」だそうです。
- 日本人男性の30%
- 日本人女性の40%
思ったよりも、油を取り過ぎている人が多いと思いませんか?
さきほど挙げたように、私たちのまわりには「加工食品」でいっぱいです。自分自身では気がつかないうちに、油のとり過ぎになっている可能性が高いのではないかと思います。
油のとり過ぎは、中性脂肪やコレステロールを増やしてしまうため、“肥満” “心臓病” “高血圧”などさまざまな病気の原因になるそうです。
それだけではありません。「油の取りすぎ」は、肌トラブルと深く関わっていると個人的に感じています。
肌トラブルの敵か味方か
「油」は体にとって必要なものです。エネルギー源であり、また体のすべての臓器やホルモンなどを作る材料にもなります。
だけど、取りすぎると肌がかゆくなる。これは、体に貨幣状湿疹ができた時に強く感じました。
スナックや揚げ物を食べると、明らかに肌がかゆくなっていたのです。
あなたは、かゆくなりませんか?
「油」には種類があります
ここまで「油」とひとくくりにして説明してきましたが、油には種類があります。
食品によって、それぞれ違う種類の成分が含まれています。実は、その種類によって、体でどのような働きをするかが変わってきます。
上の図は、油の種類を主な成分ごとにざっくり分けたものです。少し細かい分類の説明ですので、さらっと流し読みしてみてください。
油(脂質)は、常温で固まっているかどうかという点で、大きく2つに分けることができます。
常温で固体 → 飽和脂肪酸 ①
常温で液体 → 不飽和脂肪酸 ②③④⑤
牛や豚の脂身、バターなどの乳製品、ココナッツオイルなどは常温で固まっているので、“飽和脂肪酸”。
そのほかの油は常温で液体なので、“不飽和脂肪酸”となります。
“飽和脂肪酸”は、エネルギー源や体を作る材料になりますが、過剰にとると、中性脂肪の増加、肥満などを引き起こします。
常温で液体の油、“不飽和脂肪酸”は植物油や魚などに多く含まれています。
こちらもエネルギー源や体を作る材料になります。また、老化を防ぐ、炎症を起こす・抑えるなど免疫システムで働く物質の材料にもなります。
さらに、“不飽和脂肪酸”は体内で作れるものと作れないものに分かれます。
体内で作れる!(一価不飽和脂肪酸)
→ ②オレイン酸 オリーブオイル
体内で作れない!(多価不飽和脂肪酸)
→ ③リノール酸 紅花油など植物油
→ ④αリノレン酸 エゴマ油、亜麻仁油
→ ( ⑤DHA EPA 魚類 )
(“DHA”や“EPA”はαリノレン酸から合成することができるのでカッコにしています。)
「体で作れない油」について
“リノール酸” “αリノレン酸”は必須脂肪酸とも言われ、体内で作ることができない油(脂質)です。
体に必要なものですので、食事からから摂らなければなりません!
この2つはどちらも必要不可欠なものですが、体の中では違う働きをしています。
リノール酸 →
炎症を起こすものになる
αリノレン酸 →
炎症を抑えるものになる
「エッ?」
そう、逆の働きをしているのです。
(魚の油 “DHA” “EPA”は”αリノレン酸”から合成されるので、厳密には必須脂肪酸ではありませんが、体内では”αリノレン酸”と同じように炎症を抑える働きをします。)
ここで、油とりすぎ問題の話に戻ります。
私たちの食生活で摂り過ぎてしまっている油というのは“リノール酸”のことなのです。
ほとんどの人は“リノール酸”をとりすぎている
”リノール酸”は色んな食べ物に含まれています。
植物油だけではありません。植物にも含まれているし、植物を食べる動物にも含まれている。さらに、“加工食品”にもたくさん含まれています。
お惣菜、菓子パン、マヨネーズ、ドレッシング、インスタント食品など、よく利用するものばかりです。
つまり、普通に食事をしていると、アッという間にとり過ぎになってしまうのです。
“リノール酸”のとり過ぎ = 過剰な炎症を起こす
“リノール酸”のとり過ぎは、アレルギー・アトピー性皮膚炎・心臓病・老化・ガンなどをさまざまな病気を引き起こす原因になると言われています。
「肌が赤く腫れて、かゆい、痛い」湿疹も炎症のひとつです。湿疹の悪化にも繋がっていると言えるでしょう。
いつも何となく食べていたものが、悪化の片棒を担いでいたかもしれません。
逆に、炎症を抑える働きをする“αオレイン” “DHA” “EPA”は不足しがちです。これらには肌やアレルギーの改善、心臓病や動脈硬化を防ぐなどの働きがあります。
もっと積極的食べたい油ですよね。
カラダにいい油をとる3つのルール
- “リノール酸”のとり過ぎ
- “αリノレン酸”“DHA”“EPA”の不足
問題なのは、体に必要な油のアンバランスです。炎症を起こす“リノール酸”も体に必要なものですが、とり過ぎてしまうのがいけないのです。
そこで、気をつけてもらいたい3つのルールをご紹介します。
- できるだけ「加工食品」を減らしてみる
- 「エゴマ油」「亜麻仁油」をとってみる
- 魚中心の和食にしてみる
できるだけ「加工食品」を減らしてみる
「加工食品」には“リノール酸”が使われているものが多くあります。
原材料名に「植物油脂」「サラダ油」「加工油脂」と書かれていたら、“リノール酸”が使われています。買う前に、どんな油が使われているか確認してみてください。
とても便利な「加工食品」ですが、できる範囲で少しずつ減らしてみましょう。
「エゴマ油」「亜麻仁油」をとってみる
αリノレン酸が多く含まれている油として、「エゴマ油」「亜麻仁油」がよく知られています。ところが、αリノレン酸は熱に弱く、酸化しやすいという性質があります。
そのため、加熱調理には向いていません。サラダのドレッシングやお味噌汁にかけるなど、生のままとるようにしましょう。
加熱調理する場合は、熱に強いオリーブオイルが向いています。オリーブオイルは、抗酸化物質などの栄養素も含まれており、さまざまな病気の治療に効果的だと言われています。
魚中心の和食にしてみる
魚の油には“DHA”“EPA”が含まれています。多く含まれている魚は・・・マグロ、サバ、サンマ、イワシ、ハマチ。
お刺身、焼き魚、煮魚などを食事に加えてみましょう。和食は、野菜、魚、海藻など色んな食品が使われていますし、油を使わない料理も多いのでピッタリです。
料理が苦手な方には、缶詰がオススメです。
まとめ:肌トラブルの原因!?油のとりかたに気を付けよう!
今回は、肌トラブルと深く関わっていると感じている「油」について紹介しました。
油は、種類によって、体での働きが違います。専門的な用語が多くなってしまって、分かりづらかったかもしれません。
私は、いまはそこまで油のとり方を気にしていませんが、貨幣状湿疹が体中にある時は、少し油っぽいものを食べるだけで、かゆーくなってしまっていました。
なので、もしも、肌トラブルの原因が分からなくて困っているという方がおられたら、自分の油のとり方を参考にしてもらえるといいなと考えています。
もちろん、油だけが原因ではないと思いますが、体に必要なものだからこそ上手に付き合っていきたいですよね。
「どんな油をとるか」ということが大切です。もしも、油とりすぎてるかも感じた方は、できるところからぜひ試してみてください。
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